推敲 | 折羽ル子とケモノノノベルズ

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推敲


久々に小説の本を出すので推敲を遂行中です。

大体いつも小説を書く過程はこういう感じ。

1)内容を思い付く。
2)そのまま気が向いたらとりあえず書く
3)忘れた頃に読み返す
4)ま、面白いかな~?って思ったら更に手を加える。つまんなかったら没。
おしまい。

私の結構酷い文章なんですが、2の段階だともっと酷い。何が言いたいのかさっぱり判らない文章が多い。てにをはがおかしいんじゃあなく、「意味がわからん…」ってのが多いのですね。
そういうのをひとつづつツブしていくと話がつながらなくなったりするのでそこも修正します。これが結構大変で、「どうやって治せば良いんだよ」って事が多々あります。雰囲気だけで書いているところや、書いてる本人だけ盛り上がった場合によく生まれる結果です。どうしようもないのは、まぁ色々と誤魔化します(笑)


これなんて後半の描写の強引さが酷いと自分でも思う。でも、言い訳をしとくとこれはもともと自主制作のフィルム用のシナリオだったんだよ。つまり映像化前提だ。映画って後で思い返すと「変だぞ!」って結構あるじゃないですか。
例えばですねー。ルパン三世カリオストロの城って映画、最初にルパンたちは大金を盗み出すけど「偽札じゃないか、いらね!」って全部捨てちゃう。なのにその原板を盗みに行くのはなんでなんだろか?とか。
そういや同じく宮崎駿の風立ちぬ、割と好きな映画なんだけどあれは恋愛感情に目を潰された、恋人になりたい恋人同士のエゴの映画だよね?
主人公の庵野秀明はどう見てもヒロインじゃなく女中が好きだったけど、女中が結婚したショックを誤魔化すためヒロインへの愛を自覚しようとする。ヒロインはヒロインで、関東大震災を一緒に被災するって言う吊り橋効果だとか、思いがけない場所での庵野秀明との再会に運命を感じてしまい、恋心を膨らませていく。お互いに相手を好きになったのではなく、好きになろうと心を誤魔化す。そーいう映画だよあれは。
ラストあたりの、図面を作図中の庵野秀明の手を握って仕事の邪魔をするヒロインと、結核のヒロインの真横でタバコをふかす庵野秀明の姿にフタリの本心が顕著に表れています。

あ、推敲の話だった。
まぁそんなわけでもう少し推敲には時間が掛りそうです。昨日の段階では三本収録して終りにしようと思ってたんで「揃ったー!」とか言いましたが、いつものケモノノシリーズをせっかくスタンプ売ってるのに混ぜないのもなーって事で、急遽混ぜることにしたんだよ。これはもうすでに過去に書いたのがある…んだけど、オチが書かれてないという。
個人的にはオチのない物語って充分ありだと思うんだよ。内容的には途中でも他の部分で終りに出来ていれば。

あ、いい案おもいついた。

そういう訳でもうちっとだけ掛ります。今回は表紙も気に入っている。詐欺みたいな表紙ですが、今までの表紙って表紙見ただけで「これは自分には関係の無い話ですね」って機会損失してたんじゃなかろうかと思うんだよ。これもまた実験です。




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